凶悪事件の増加で質店の防犯対策急務

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凶悪事件の増加で質店の防犯対策急務

2023年09月13日

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質店の中でも防犯対策の強化に乗り出す店舗が増えつつある。店頭小売を行う質店・リユース店を中心に、強盗被害が相次いでいる。今年に入り、強盗被害に遭った質店は報じられただけでも5店舗ある。こうしたことからハード・ソフト面でセキュリティ強化に乗り出す質店が増加しつつある。

まずインターホンで防犯を強化

凶悪事件の増加で質店の防犯対策急務

22年7月に店舗を新築した「にじや質店」(運営:クリエイティブファクトリー、東京都青梅市)では、監視カメラ設置に加えて、来店客に対してはまずインターホンで応対、中から操作しない限り店舗のドアが開かない営業方法を取り入れた。接客カウンターも強化ガラスで完全に仕切る。主にコロナ対策としての取り組みであったが、防犯面でも効果が認められる対策となった。

同店のように店頭小売を行わない、あるいは限られた顧客にのみ販売対応を行う店舗であれば、インターホン対応は有効だ。一方で幅広く小売を行う場合、入りにくさが売上のかせになりうる。

店頭小売を行う「質屋の中島」(運営:中島書店、岡山県津山市)は今年6月に店舗を移転改装。70坪の店内外を中心に、監視カメラを計10台以上設置した。また出入り口に強化ガラスを用いるなど、セキュリティに配慮する店作りとし、抑止効果を高める。また、質・マルシェ森町店(大分県大分市)では、大分東警察署とともに防犯訓練を実施するなどして緊急時に備えている。

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第567号(2023/09/10発行)20面

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