小売りを行うリユース店の収益力はどれくらいあるだろうか。月商のほか、商品点数や売場の広さから、店舗運営が成り立つモデルを分析していく。
(1)目標年商:1000万円(リユース事業)
(2)平均月間客数:-
(3)中心客単価:-
(4)中心商品単価:-
(5)粗利率: 30~80%(リユース事業。無償回収品含む)
(6)売場坪数:11坪(リユース売り場)
(7)商品点数:中古で100着/新古品で300着
(8)在庫回転日数:-
新古品の多数取扱いで差別化
中古事業がうまくいけば、既存の他店舗にも横展開したいという
新品制服の小売りを展開するキンパラ(静岡県磐田市)は9月から制服リユース事業「リパラーレ」を開始し、店舗も一新させた。新品店の信頼やメンテナンス体制を強みに中古品でも訴求する考え。新品の仕入れ先となるメーカー側にも話を持ち掛けており、処分用在庫もリユース品として有効活用する計画だ。
同社は創業から約90年で、店舗数は計9つ構えており、地域の制服店として親しまれてきた。少子化や貧困家庭の増加等の市況の変化を受けて、9月2日から制服リユース事業に本格参入した形だ。リブランディングのために旗艦店となる磐田店の外観と内観を進化させ、これまでのように出来上がった制服をただ受け取る場ではなく、充実した買い物体験も提供できる店を目指す。同店では新品と中古品(新古品含む)の両方が販売されている。「老舗の信頼、そして自社工場によるリペアやクリーニングなどで付加価値を生む。社協や行政と連携して制服回収を進めることも考えている」と金原周平社長。
第568号(2023/09/25発行)20面