フリマアプリ仕入れで本人確認せず、まんだらけが書類送検
2023年12月17日
一部報道によると、フリマアプリで古物を買い取る際に売り手の本人確認をしなかった容疑で、警視庁中野署が中古サブカルグッズ販売大手のまんだらけ(東京都中野区)の前社長と同社を書類送検していたことがわかった。
フリマアプリ仕入れで本人確認せず、書類送検へ
同社は昨年12月から今年1月にかけ、フリマアプリで複数の売り手から商品を買い取るも、売り手の本人確認をせず、また帳簿に記載をしなかったようだ。
古物営業法では、古物を買い取る際、売り手の住所、氏名、職業、年齢を確認するよう定めている。古物商がフリマアプリやネットオークションを利用して商品購入を行う場合も、古物の買取りとみなされており、2021年6月には警視庁のサイトが更新され、「古物営業法の解説等」のページにネットオークションやフリマアプリを利用した取引であっても相手方の確認は必要との文言が明記された。以降同様の解釈が全国的に広がっていた。
まんだらけは、フリマアプリ仕入れによる本人確認の要件を満たしていないことを自認し、警察に相談したところ書類送検に至ったようだ。
フリマアプリ取引においては、売り手・買い手ともに匿名とするのが主流なことから、フリマアプリ仕入れで古物商が売り手の本人確認を履行するのは困難に近い。実質的にフリマアプリ仕入れはできないものとされている。
第574号(2023/12/25発行)2面