国内向けライブコマースはリユース業界に流行するか、ピースユーライブの可能性

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国内向けライブコマースはリユース業界に流行するか、ピースユーライブの可能性

2024年03月12日

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生配信の動画で商品の魅力を発信し、視聴者とコミュニケーションをとりながら売る「ライブコマース」。越境販売の販路として定着する中、新たな動きも見えつつある。国内向けのライブコマースのプラットフォーム「Peace You Live(ピースユーライブ)」で、リユース企業自らライバーとなり配信する事例が登場し始めた。越境販売にない「独自の可能性」を秘めているという。

企業ライバーの
約3割がリユース店

ピースユー ティガロの配信の様子。財布の状態が動画で確認できるよう、画面に映しているティガロの配信の様子。財布の状態が動画で確認できるよう、画面に映している

「斜め掛けもできて男女問わず使えるこのバッグ、誰が買えるでしょう!」2月中旬の金曜日夕方5時。ピースユーライブでは、マイケルコースの財布など、中古のブランド品が次々と売られる配信が盛り上がりを見せていた。ライバーは、ブランドリユース業を展開するティガロ(大阪府大阪市)の築山佳祐社長だ。

バレンシアガのショルダーバッグには「長財布は入りますか?」「ランクは?」と視聴者からのコメントが表示。「全然入る!」「Aランク、綺麗です!」と答えていく。最終的には4万3000円で落札された。

ピースユーライブは、プラットフォーム上にライブ機能と決済ができる商品ページがある。販売時には、定額かオークション機能か選択が可能。ライバーとチャット上で会話をして購買体験が楽しめると、主婦の視聴者層を中心に支持を得ている。アパレルや日用品のほか、化粧品の出品が多い。個人ライバーの私物も含め、約3割が中古品だ。

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第579号(2024/03/10発行)28面

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