ロンクルア市場は、タイとカンボジアの国境付近に位置する巨大な市場です。タイの有名な市場といえば、首都バンコクの「チャトゥチャック市場」ですが、ロンクルアは辿り着くまでがなかなかハード。バンコクから非常に離れており、しかも日本と比べてインフラがそれほど整っていません。行こうと思うと、移動だけで丸一日費やすことを覚悟しなければならないほどです。タイ旅行が好きな人でも、この市場について知っている人はそれほどいません。しかし、海外ECに携わるのであれば、ぜひ知っておきたいマーケットのひとつであることは間違いなし。タイのリユース市場の登竜門的な存在だともいえるかもしれませんね。
東南亜リユースの中継地点
一筋縄ではいかない難関市場
リユースの登竜門
ロンクルア市場
ぬいぐるみ・衣類、通路の奥にはベールが並ぶ
アクセス困難な場所でありながら、この市場は非常に規模が大きく、パキスタンやカンボジア、その他日本や韓国、欧州等さまざまな国からいろいろなものが入ってきます。衣類をはじめ、スニーカーやぬいぐるみ、アクセサリーに各種日用品等々あらゆるものが勢ぞろい。変わったものでは、どこかのホテルのスリッパらしきものまで売られていました。小腹が空いたのなら屋台だってあります。1日どころか人によっては3日ぐらいは余裕でつぶせそうですね。
その中でも、やはり古着がこの市場の花形的存在。市場の一画にある「ゴールデンゲート市場」では、あちらこちらのお店で大量のベールが取引されています。相場としてはベール1つにつき8000バーツ(訪問した2023年8月時点では3万2000円)程度。送料は1キロにつき100バーツほどでした。一点買いが可能なお店もたくさんあります。
第579号(2024/03/10発行)19面