センス良くオシャレに、でもところどころユーモラスな店舗作りをしているのが「素敵眼鏡 MICHIO」だ。
18年間原宿の古着店に勤めた後、フリーランスのバイヤーになる。その後、商材を眼鏡に特化し「素敵眼鏡MICHIO」として活動をスタートした。
「やりたいことはいっぱいあります。SHOPで、いらない眼鏡を持ってきてもらったら、好きなフレームと交換するなどの企画を考えたりしています」(鵜飼さん)
横浜の築88年の建物で
素敵な眼鏡をセンスよく
横浜港の大さん橋の近く、観光スポットとしても人気の場所にある「素敵眼鏡MICHIO」。アメリカのディーラーや古着屋仲間から買い付けた海外のヴィンテージサングラスやユーズド眼鏡の他、福井県・鯖江市のメーカーなどからも仕入れた眼鏡を扱っている。
店主の鵜飼三千男さんは「以前は50~60年代の海外映画に出てくるような眼鏡をメインにしていましたが、今はシンプルで普段使いのできる眼鏡も多く揃えています」と話す。ディスプレイで気を付けているのは「眼鏡屋っぽくしないこと」。商品をきっちり並べすぎず、あえて隙きを作ることで、手に取りやすくしている。
什器は隣の輸入家具店のもので販売している。眼鏡と一緒に並べる小物のセレクトもセンスが良い。「きれい、面白い、カッコイイなど人間の喜ぶ要素を持っているもの、エネルギーを感じるものを選んで置いています」と鵜飼さんは話している。
横浜港の大さん橋のほど近くに立つ「ジャパンエキスプレスビル」。築88年の歴史ある建物
店舗の入り口のドアにも、当時の趣きがそのままに残っている
国産のデッドストックのフレームにレンズ代込みで10000円(税別)のセットが売れ筋
雰囲気よく、きれいにディスプレイしている店内。しかし、よく見るとピエロの絵が眼鏡をかけていたり、パンダグッズがところどころに置いてあったりと、ツッコミどころは満載
ロボット風扇風機にも眼鏡
イヌのぬいぐるみにも眼鏡という徹底した遊びゴコロ
本を使っているディスプレイにセンスが光る。鵜飼さん愛読のホール・オースターの作品が多い。
棚の中では証明を印象的に使っている
オープン | 2017年8月 |
---|---|
取扱い商品 | 眼鏡(デッドストック:中古=8:2) |
客層 | 男:女=6:4、メインの客層は25~35歳 |
スタッフ数 | 2名 |
備考 | 店頭在庫/約400~500点 客単価/約1万4000円 素敵眼鏡MICHIOは古着店などでPOP UP SHOPとして出店していたが2017年に実店舗を横浜市にオープン。現在も都内と中心に年間15回程度ほど、様々な企画でPOP UP SHOPを行っている。 |
第449号(2018/010/10発行)11面