商品の1つ1つが主役 居心地良い"心の贅沢屋"
「1つ1つが主役になるように商品を見せたいんです。だから、陳列する時は感覚的に『ここしかない!』と思う所に置いています。穴埋めパズルのようにズバッと決まった時は気持ちがいいですね」と話す岩崎さん。
仕入れも買付けが多く、店頭で買取をすることはほとんどない。店の価値観と違う商品は置かないという方針からだ。
セレクト基準は「その商品があることで、心が少しでも豊かになるかどうか」。店頭に買取依頼があった時は「うちはわがままですけど、いいですか?」と断りを入れ、価値観が合わないものは買取をしていない。この岩崎さんの世界観に惹かれるファンも多く、家具一式をここで購入したお客もいた。
「作りたい世界観の完成度は今20%ぐらい。究極の居心地の良い空間を作っていきたいと思ってます。自分がおじいさんになった時、大好きなものに囲まれ、お客様と一言二言おしゃべりする。そんな場所になったらいいなあ、と思いますね」
ニューヨークで前衛的なファッションショップの店員、ヨガのインストラクターなど、様々な経歴を持つ岩崎さん。小さい頃から古くて、可愛いと感じるものに目がなく、アンティークショップに通い続けていた。個人で収集したものをネットなどで販売していたが、5年前に実店舗をオープンさせた。
店内いっぱいに商品が陳列されているが、乱雑な印象は全くない。絶妙なセンスで商品を組み合わせて陳列している。「周囲の商品とのバランスを考えて、角度や向きを考えながら陳列しています」と岩崎さん
ペコちゃんの人形や食器、アンティークミシン、アクセサリーなど、様々な商材が一緒に並べられているが、不思議な調和が生まれている
均一コーナーで買いやすく
お客が手に取りやすいよう540円や324円などの均一コーナーを作っている。そこから1、2個購入していくケースが多い。均一コーナーも仕切るを作るなど、雑多にならないようにしている
オープン | 2014年5月1日 |
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取扱い商品 | レトロ雑貨、食器、古着、家電など |
客層 | 男:女=3:7 |
スタッフ数 | 4人 |
備考 | 店舗面積/約16坪(他に倉庫あり) |
第457号(2019/02/10発行)9面