繁盛店の店づくり vol.211
同店の外観。雑貨も多く飾られており、アメリカンな雰囲気を演出している
アメリカへ年に3〜4回は買い付けに行くという同店。
「昔のように西海岸に行けば商品を集められることはなくなりました。今は、現地のコネクションを駆使し、情報を集め、毎回行く場所を変えています」とスタッフの南博臣さんは話す。
スタッフの南博臣さん
ヴィンテージやデッドストックの古着、雑貨や什器も一緒に買い付けて販売。ほとんどがメンズだが、ボーイズサイズのものも2割を占める。「最近は大きめのシルエットのアイテムを探している女性のお客様が増え、今3割は女性のお客様ではないでしょうか」と南さん。
同店では買取をしていない。買い付けたものだけを販売するスタイルを貫いている。
日本にはない独特の雰囲気を持った什器は、アパレル関連など様々なショップ関係者が購入している。近年はヴィンテージ衣料も同業者への販売を強化している。
気軽に入ってもらえるよう、入り口あたりには2000〜3000円ほどのリーズナブルなアイテムを陳列。店内の奥にはヴィンテージ商品を並べている。
月に1回は大幅にディスプレイを変更。常連のお客が飽きないように見せ方を変えている。そうするだけでも、商品の売れ行きが違うと言う。
月に1回は什器ごと動かし、店内のディスプレイをガラリと変える同店。証明は可動式になっており、什器が動いた場所に合わせて照明も動かすことができる
「今、こうしたクラシックなヴィンテージショップが減っているので、長くこの店を継続していきたいと思っています」と南さんは話している。
高いところに商品を吊るすなど、段差をつけてディスプレイに変化を与えている。平置きになっているのは、人気商品のデッドストックのスウェット。20年以上前のものだが、布地も丈夫で、色のバリエーションも豊富に揃っている
店内にはデッドストックのブーツの箱も飾っている。それだけでアメリカの倉庫に入ったような雰囲気になる。購入した場合は箱ももらえる
商品を探すお客が疲れないよう、商品は詰めすぎず、量や厚みを考えてラックにかけている
ヴィンテージ感を出すために、スッキリさせすぎず、詰めすぎずを心がけて商品を陳列。程よいゴチャゴチャ感を出しつつも見えやすさを重視している
アメリカ雑貨も販売。置物やカップやグラス、ピンズやワッペンなども、店内のアクセントになっている(下写真)
実用性の高いミリタリーアイテムも人気商品。数年前のモデルで現行品。この時期はダウンやフリースなどがよく売れる
什器も販売しています
壁に固定している什器以外、ラックなどはすべて販売。値札も突いている(上写真)下の写真は、なんとアメリカの冷蔵庫を改造したものだ
オープン | 1984年(現在の場所に移転したのは2006年) |
---|---|
客層 | 10〜70代 |
備考 | 店舗面積/約40坪 男女比/女性:男性=3:7 店頭在庫/約500点 セカンドブームは、オーナーの宮本千守さんが1984年に恵比寿駅の東口側でオープン。その後西口側に移転した。 |
第478号(2019/12/25発行)11面