2年ほど前からレンタルアップ家具の販売もスタート。海外から買い付けたヴィンテージ家具がほとんどで、リユース業者へも販売していきたいと考えている。
繁盛店の店づくり vol.213
レンタルアップ家具も販売
EASEは大型家具メインの「NYアパートメント」と、コスメグッズや食器、アンティーク雑貨など小物の「Parisマンション」に分かれている。
「NYアパートメント」に並ぶのは、海外で買い付けたヴィンテージ家具だ。「当店がオープンしてから30年以上経ちますので、その頃購入したものの中には、かなりの年代になっている家具もあります」と、コーディネーターでスタイリストでもある渡邉ルリさん。
コーディネーターでスタイリストの渡邉ルリさん。バックにある洋書もレンタル品
家具を購入する時のポイントは「撮影で使いやすいかどうか」。派手すぎず、様々なシーンで使える家具を選んでいる。
「NYアパートメント」「Parisマンション」どちらも海外のアンティークショップのような雰囲気が特徴。「あの一角はミッドセンチュリー、向こうはクラシックなど、当店の家具を使って、色々なスタイルの場面が作れることを提案しています」と渡邉さん。
基本はプロ向けのレンタルだが、最近は結婚式の高砂(メインテーブル)を自分達で演出したい新郎新婦が増えており、ウエディングのみ個人客もレンタル可としている。
来店するのはプロのスタイリストなどが多い。そうしたプロの目を引くディスプレイを心がけている
今後はレンタルアップ家具の販売にも力を入れていきたい考え。「より良い家具を仕入れるためにも、積極的に販売していきたいですね。リユース業の方も歓迎です。空間ディスプレイも請け負っていますので、店舗装飾のアドバイスもできますよ」と渡邉さんは話している。
NYアパートメントは1階、中2階、3階があり、一部は吹き抜けになっている。1階にはセンスよく家具や小物が飾られている
中2階にはイスなどが積まれている
打ち合わせ用のスペースもスタイリッシュ
Parisマンションの店内。入り口近くのコスメコーナーでは、壁一面に収納棚を作った。棚下の扉はアンティークの建具を嵌め込むなど、凝った作り。店内の扉などの建具はすべて海外で購入したものを使っている
リネンやクッション、カーテンなどもレンタル可。より多くのアイテムが見えるよう、収納も兼ねたディスプレイをしている
イベントで店舗の認知度アップ
外のロケーションのレンタルスペース「AVENUE」と「SOUTH SIDE PARK」。広さが約1280平方メートルがあり、ここでイベントも行っている。
上の写真は昨年12月に6日間にわたって行われた「目黒街角クリスマス」の様子。企業とコラボし、来場者にオリジナルポストカードやドリンクをプレゼント。映画上映やコンサート、ワークショップにマーケットなど、盛り沢山の内容だった
イベントを行うのは、「スペースや家具のレンタル、空間づくりを行っている会社だと知ってもらうため」と渡邉さん。
自主イベントを計画することで、この空間がこうしたイベントにも利用できることをアピールしていきたいと考えている。
オープン | 1988年に渋谷にオープン。現在の場所に移転したは2007年 |
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備考 | 店舗面積/1162平方メートル(NYアパートメント/718平方メートル、Parisマンション/444平方メートル)
アイテム数/約2万5000点。その内家具は1000点ほど EASEレンタルを運営するピーセスはプロを対象に撮影用の家具や小物のレンタル、空間演出などを行っている会社。個人向けにウエディングでのレンタル事業も行っている。外にあるレンタルスペースを利用し、毎年4月~11月には月2回、キッチンカーによるフードやパフォーマンスなどを楽しめるイベント「路地裏 Dining」を開催している。 |
第481号(2020/2/10発行)15面