北極冒険家の荻田泰永さんが開いた書店「冒険研究所書店」が、"冒険家が選書する書店"として話題になっている。「人が集まれる場所にしたい」と語る荻田さんに、目指す書店像についてインタビューした。
冒険研究所書店(神奈川県大和市)
人が集う場所を作りたい
北極冒険家が開いた本屋
冒険研究所書店の店内。壁の本棚が古書で、中央の棚が新刊。店内の什器は荻田さんの仲間と作ったもの
本の並べ方はまったくのランダム。ジャンル分けや作家で分かれていない。お客に普段は目に留めない本にも出会ってもらうのが狙い
「冒険家は日本国内に数えるほどしかいませんし、皆、群れるのは好きではありません。けれども、孤軍奮闘では限界があります。そこで、気軽に色々な人が集まって、情報交換できる場所を作りたいと考えていました」と話す荻田さん。倉庫も兼ねて、2年前から事務所として、この場所を借りていた。
荻田さんが実際に極地探検で使用した装備一式も展示している
しばらく事務所として活用していたが、2020年3月、コロナ禍で休校が相次ぎ、学童保育に入れない子供たちがいることを知った荻田さんは事務所を子ども達に開放。多い時は10人以上の子供たちが来ていたと言う。
オープン | 2021年5月24日 |
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備考 | ●店舗面積/約15坪(後半分は倉庫) ●商品構成/古書:新刊=7:3 ●店頭在庫/約3500冊 |
第530号(2022/2/25発行)11面