じげん ヒカカク買収でリユース本格参入
2024年09月27日
じげん(東京都港区)は10月1日に買取比較サイト「ヒカカク!」を運営するヒカカク(同渋谷区)を吸収合併し、完全子会社化する。株式取得価額は3億8200万円。ヒカカクの大株主であるジラフ(同中野区)から全株式を取得する。既存サービスとリユースを連携させ、顧客やユーザーに対して提供価値の向上に貢献していく。
顧客、ユーザーとのシナジーに期待
シナジーとしては大きく2つある。1つは同社の顧客に対するソリューションの提供だ。同社は「フランチャイズ比較.net」というFC開業支援サービスを展開している。「今はFCで買取店を拡大するという流れがリユース市場の中であると思うが、顧客の中にそういった中古事業者が多い。ヒカカクを通じた新しいソリューションの提供を提案できる」と佐藤真治取締役執行役員は言う。
もう1つは住生活領域との連携だ。一般ユーザー向けにリフォーム事業者と個人をマッチングする「リショップナビ」など、戸建て住居者向けのサービスも展開している。佐藤氏は「リフォームでは隠れた資産や不用品が出てくることが多い。その際、ユーザーに対してヒカカクを通じて不用品買取りを提案することもできる。リユースは住生活領域のサービスと非常に相性が良いと思っている」と語る。
第592号(2024/09/25発行)2面