CD、DVDといったメディアの規格のなかで、「レーザーディスク」(以下「LD」)をご存知だろうか。今、コレクターの高齢化による生前・遺品整理が増え、中古市場に放出される希少なLDが見つかっている。LDに詳しいレコちゃんカンパニー(千葉県成田市)塚本謙一社長に聞いた。
今なお価値ある作品の条件とは?
レーザーディスクは
なにもんだ?
LDは、直径30㎝の光ディスクに両面で最大2時間の映像を記録できるビデオディスク規格だ。光ディスクの先駆者として、日本では主に1980年代から1990年代まで流通していた。
高画質な映像を再生できるメディア媒体として映像ファンやコレクターの間で人気を集めた。吉幾三氏の1984年の大ヒット曲「俺ら東京さ行ぐだ」の歌詞にも登場する。ビデオテープやVHSよりも画質に優れたが、プレイヤーもディスクも高価であり、安価なDVDの普及により姿を消した。
そんなLDの知見を持つレコちゃんカンパニーは、千葉県成田市に本社および倉庫、酒々井(しすい)町で約3000枚のレコード等を扱う買取販売店を運営している。取扱商材はレコード、DVD、ホビーが主力。販売はネット中心で、月商の3割をLDが占めることもある。
第596号(2024/11/25発行)13面