皆様あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。2025年は昭和が幕を開けてから1世紀、その記念すべき「昭和100年」の年だそうです。昭和元年は1926年。太平洋戦争終結が昭和20年の1945年。そして昭和は64年の1989年まで続きました。それから平成、令和と移り変わってきましたが、昭和が終わってもう36年も経つんですね(笑)。早いものです。世間では、すでに平成世代が現役の中心になりつつあります。弊社でも平成生まれが半数以上を占めております。
今年はいろいろな場所で「昭和100年」を記念したイベントなどが企画されるようで、リユース業界とも親和性が高いイベントも多そうで楽しみです。
令和の今、レコードは選ばれ楽しむものに
昭和は「レコードの時代」でもありました。戦前の日本では音楽文化が急激に花開き、SPレコードのプレス枚数は世界有数を誇るほどの〝レコード大国〟だったのです。昭和9年(1934年)に発売されたディック・ミネが歌うジャズのカバー曲「ダイナ」は100万枚以上を売り上げたとされ、当時すでに蓄音機とレコードが大変普及していたことがうかがえます。しかし戦争が激化する中、洋楽は「敵性音楽」とみなされ1126枚もの洋楽レコードが「廃棄すべきレコード」に指定され、その多くが廃棄されたようです。また戦争による空襲などで焼失したものも少なくありません。それでも今なおSP盤の買取依頼は多いそうで、当時いかに大量に製造・流通していたかがわかります。
第600号(2025/01/25発行)9面