カンボジアに日系中古店続々
2016年03月25日
「国内店とそん色ない利益」
カンボジアに進出するリユース企業が増えている。経済成長率が高く、タイやミャンマーなど周辺諸国への足掛かりとしても立地がいい。古着店や総合リユースショップは国内とそん色無い利益を出しているようだ。
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プノンペンの街並みの中に、日本でお馴染みの古着店の看板が目立っている。黄色い看板に帽子をかぶった男性の顔が目印の、ドンドンダウンオンウェンズデイだ。
運営会社ドンドンアップ(岩手県盛岡市)は同市で、直営とFCで合計8店舗を運営している。
黄色い看板が目立つドンドンダウンオンウェンズデイの外観
ビジネスモデルはほぼ日本と同じだ。販売価格7ドルからスタートして、毎週水曜日に値下がりしていく。並んでいる商品は品質が良く、お洒落。日本で売れ残った商品ではなく、品質が良いものやブランドものも混ぜて日本から古着を送っていると言う。
カンボジアの平均月給は日本円で1万円強と低水準だが、それでもよく売れており、利益額で言うと国内店舗と比べそん色ないと岡本社長は明かす。
同社は1〜2年以内にプノンペンだけで25店を出店するつもりだと言う。首都でドンドンブランドが確立し、地方都市でも展開したいと意欲を見せる。
ドンドンの店内。ブランドものなど品質の良い物も入れている
低所得者向け古着店
古着チェーン「キングファミリー」を運営するクロカワ(兵庫県高砂市)も2月5日、プノンペンに初出店を行った。
売り場は150坪で、日本から送った古着で月間350万円前後の売上げを目指すと言う。商品は2.5ドル均一。店舗の立地は工場地域で、低所得ワーカーを主な対象としている。出足は好調で、想定の倍以上で売れていると話す。
キングファミリーを運営するクロカワの出店した古着店の店内
388号(2016/3/25発行)1面