売るのも買うのも子供だけ。東京リサイクルグループのNPO法人キッズフリマ(東京都中野区)が、子供だけが入場できる「キッズフリーマーケット」を展開している。オープン前には、100人以上の子供が列をなすほどの人気ぶりだ。全国のショッピングセンターなどで開催している。
子供達の力だけで売ったり買ったり
「リユース」や「お金」を学ぶ
東京リサイクルは自社主催のフリマを年間700回、フリマアプリのメルカリなど他社と提携し企画運営するフリマを年間20回運営している。年々開催会場を増やしているが、グループ会社を通じ、今もっとも力を入れているコンテンツが子供を対象にした「キッズフリーマーケット」だと言う。
「お金について学ぶ」「リユース・リサイクルについて学ぶ」「コミュニケーションを学ぶ」の3つをコンセプトに、8年前にスタートした。現在年間70本開催している。
お城の門と城壁を模したパネルでぐるりと囲んで、特設会場をつくる。この中には、スタッフ以外の大人は保護者も入ることができない。出店数は30店。使わなくなっったおもちゃなどを持ち寄って、小学生の児童が出店している。「これいくらですか?」「もう少し安くしてもらえませんか?」堂々と値下げ交渉するのも、もちろん子供。保護者は、城壁の外側で我が子の様子を見守っている。キッザニアのフリマ版をイメージすると分かりやすいかもしれない。
保護者は手出しせず見守るだけ
「うちの子も出店しているのですが、以前は使わなくなったおもちゃを捨てていましたが、今は『今度キッズフリマにもっていこう』と言ってとっておくようになりました。リユースを自然と、楽しみながら身につけているようです」(赤池慶彦代表)
会社概要
東京リサイクル(グループでNPO法人キッズフリマ運営)は、自社主催のフリーマーケットを年間700回開催。フリマの会員は約12万8000人(2015年2月)、手づくり品販売イベント「青空個展」の会員は約7000人(同)
408号(2017/01/25発行)20面