古本特化フリマアプリ、「ブクマ!」がアンドロイド版
2017年02月27日
流通総額140億円目指す
Labit(東京都渋谷区)が、本に特化したフリマアプリ「ブクマ!」のアンドロイド版をローンチした。iOS版は昨年8月に既に送り出しており、現在週間2万冊が出品されている。2018年までに、流通総額140億円を目指す。大型の資金調達も予定しており、TVCMなどマス向けのプロモーションも夏頃から開始すると言う。
Labitが渋谷で運営する複合書店「BOOKLAB TOKYO」と鶴田浩之CEO
ブクマ!は、100万冊のDBを元に、売りたい本のISBNコードをスマホで撮影するだけで商品を特定し簡単に出品できるフリマアプリ。タイトル入力や商品写真撮影の手間をカットした。「過去10〜12年間の本の販売冊数は70億冊と推計しています。売ったり捨てた分を勘案しても10〜20億冊はまだ家庭で眠っている。簡単に出品できるようにすれば流通させることができると考えました」(鶴田浩之CEO)
大手新刊取次店とも協議中で、C2CだけでなくECの機能も追加する考え。不要になった古本をC2Cで販売し、得た売却金で新刊本を買うというサイクルをつくる。「本棚がいっぱいだと、心理的に新しい本を買いづらい。ブクマ!が本棚をあける役割を担う」(鶴田CEO)
また、同社は法人からの出品も増やす方針だ。中型以下の古書店のネット販売の販路として使用してもらうべく、出品支援策を企画中。ISBNコードがついていない本も扱えるようにしたいと話す。
410号(2017/02/25発行)1面