ビギン、成人式の振袖をドレスに
2017年02月27日
はさみは一切いれず
思い入れのある振袖をドレスに。はさみを一切いれず、着物をドレス風に着こなす「オリエンタル和装」が、結婚式衣装として注目を浴びている。着付けるのは、ビギン(愛知県弥富市)の村井昭子代表。東京や大阪など全国の結婚式を飛び回っている。
ウェディングドレスより着心地も良いと好評
利用する花嫁の9割以上が、自身の持っている着物を用いる。「成人式の振袖やお母様、おばあ様の着物をドレスとして着こなす方が多いです」。サプライズとしても人気だ。「お色直しでお母さんの着物を着て、ご両親へのサプライズとして利用することもあります」。
着心地もウェディングドレスよりも締め付けが無く、着やすい。着付けは村井代表の場合、10分で完了する。
利点ははさみを入れないため、振袖に戻ること。「リメイクするのもいいけれど、着物は日本の伝統文化です。思い入れのある着物だとはさみを入れるのが心苦しいのは、尚更です。再度着物として活用できると言うところが、最大の長所だと思います」。
最近ではマスコミに取り上げられることも増え、先日はロサンゼルスのファッションショーに招待され、出場した。
「海外で大変驚かれて、感動してもらえました。オリエンタル和装は、着物の可能性を広げるものだと感じます」
410号(2017/02/25発行)1面