「オークションの良さ提供したい」
ヤフー(東京都千代田区)が2月24日、ヤフオク!ベストストアアワード2016を開催。ヤフオク!での年間売上高やユーザー評価が高いストアを表彰した。
授賞式では総合賞として上位5社を表彰。また15の商材ジャンルで分けた「部門賞」や4つの「特別賞」なども発表した。
総合賞受賞の4社(5位のみ欠席)と、ヤフオク!カンパニー長の梅村雄士氏(左端)
総合賞で1位となったのは中古ブランド品・アパレルの「ブランディア」を運営するデファクトスタンダード。8年連続のグランプリとなった。
同社の植松勇人取締役マーケティング部長は、「CtoCの台頭等でマーケットが変化し危機感を感じているが、お陰様で当社のヤフオク!取扱高は伸びてきている。リユースに関するCMも連日流れており、盛り上がって行けるマーケットです。出品者としてオークションの良さをしっかり提供していきたい」と話した。
総合賞2位のマーケットエンタープライズは家電やPC、ホビーなど同賞を含む6部門でランクイン。
同社の金島信行販売促進・カスタマーサポート室長は、「総合リユース企業として多くの部門で受賞でき、各賞の順位も上がってきている。色々な商材があり大変な中でも、現場メンバーの商品知識・スキルが向上し続けている結果だと感じています」とコメント。
3位のエコリングは、ブランド、アクセサリー・時計部門でも上位に入賞。同社の合田香織販売担当執行役員は「現場の買取りと、プラットフォームとしてのヤフオク!の魅力のお陰です」と話した。
またヤフーは2月2日にワンプライス(即決価格)出品を「フリマモード」に改称。今回のアワードでは10〜20代の若年層を取り込む施策についても言及した。
デファクトスタンダードは、「低単価のアパレル等は、競りの時間を待たずにすぐ売れるフリマモードに向く」(植松取締役)と言い、マーケットエンタープライズは「フリマ機能としての認知が広がれば、売り手としても若年層への販売チャンスが広がる」(金島室長)と評価した。
411号(2017/03/10発行)8面