JRO、中古追跡システム刷新
2017年04月20日
排出者に「安心」を
日本リユース機構(JRO:東京都千代田区)が、会員向け中古品トレースシステムREMSの新バージョンを運用開始した。
メーカーや小売店が排出する中古品にバーコードシールを貼付し、単品管理をする。バーコードを読み込んでシステムで照会すれば、排出元の企業や売却先のリユース企業などを追跡できる。
排出者責任として、売却後の中古品が適正に流通しているか確認したい企業の要望に応えた。
もともと家電量販店の下取り品を会員が買い取った後トレースするために、経産省の指導で旧バージョンをつくった。だが、オフィス家具など他の商材の取扱事業者からも関心が高まってきたため、カバー範囲を広げた。
「メーカーや新品販売会社が、下取り品や不要品の処分としてリユースを選択したいと考えるようになってきた。しかし、中古品として売却したはずのものが不法投棄など不適正な処分をされることを心配している。それを払拭するトレースシステムをつくりました」(波多部彰代表)
413号(2017/04/10発行)24面