クリーニングがネットで完結する
メルカリなどC2Cサービスが拡大し、個人間でもアパレル売買を気軽に行える時代が到来している。「古着でもキレイな状態で着たい」という清潔感を重視する日本人にとって、必要不可欠なのがクリーニングだ。先進的なクリーニングサービスを調査した。
専用の工場では一点一点丁寧にクリーニングする
忙しい現代人に需要有
ホワイトプラス（東京都品川区）が運営するリネットは、インターネットで完結するクリーニングサービス。Web上から申し込みが出来、自宅への洋服の集荷、クリーニング後は家まで届けてくれる。最短2日で届き、都内23区内では深夜24時まで集配に対応する。
2009年のサービス開始以来、会員数は20万人以上に上る。
「現代人のライフスタイルの変化に合わせ、クリーニングサービスも変化する必要がある」と中島規之グループマネージャー。
「クリーニング店は18時や19時と比較的早い時間帯に閉まってしまう。ビジネスマンや共働き家庭では利用しづらいんです。かといって、休日に行っても行列で待たされたりと効率的とは言えません」
リネットのメイン客層は、こういったクリーニング店に出向く暇の無い30〜40代の共働き家庭や、独身のビジネスパーソンだ。
利便性だけでなく質の面でも、実店舗以上にこだわる。
リネットでは現在の専門工場と提携。ここはリネットのアイテム専任の工場だ。新規申込者の約9割にのぼるプレミアム会員向けには、『プレミアム仕上げ』を行い、毛玉・毛とりやドライ全品リファイン加工など5つのケアを施す。
「実店舗のコストの約30〜50％が土地代や人件費です。そこをカットできるので、同じ価格帯で質の高いサービスや、宅配が出来るんです」。価格帯はシャツで195円。「全国平均が200円です」。
対面式ではないことにも配慮し、ユーザーアンケートでサービスの質の維持も図る。「きれいさ」や「シワがなかったか」など複数の項目に5点満点で評価する仕組みだ。
「万が一、1点や2点など低評価が付いたときには、即担当工場と連絡をとり、原因解明・改善が迅速に行える仕組みが出来ています」
本社にはお客様相談室もあり、常時約10名体制でメール及び電話対応にも当たっている。
リネットの公式サイト
414号（2017/04/25発行）11面
