フェニックス電子、1/10に時間短縮!複数の宝石をサッと棚卸
2017年05月18日
ビジネスを便利に効率化が叶う!
棚卸や商品持ち出し前後での、点数確認作業に時間を取られていないだろうか?バーコードの場合は1点ずつ読み取る必要があるが、フェニックス電子(東京都中央区)が提供するICタグは複数同時読み取りが可能。宝飾業を中心に50社以上が導入し、作業負荷軽減と効率化を行っている。
展示会・店舗間移動等での管理も容易に
フェニックス電子のICタグは、値札に差し込んで使うタイプ。タグが発する電波を専用のアンテナ台やハンディで読み取り、書き込まれた情報を認識。複数個を一括で読み取れ、どの商品なのか、全部で何個あるのか等をスピーディーに確認できる。
バーコードを使う場合に比べ「10分の1ほどの時間短縮に繋がります」(東京営業部営業1課・奥真行課長)。
宝飾業界によくあるのが、展示会での販売。例えば200商品を移動する場合、事前にどのジュエリーを持ち出すか記録を残す必要がある。また展示会終了後に、どの商品がどれだけ残ったかを確認する必要もある。このような点数確認の際に、同社のICタグが役に立つ。
陳列状態で読取も
棚卸作業も時短化できる。例えば、数十個の指輪を盆に乗せた状態でアンテナ台に置けば、まとめて読み取れる。ハンディタイプのアンテナならば、ショーケースに陳列した状態で複数読み取ることも可能だ。
なお、ICタグを使う前には商品情報との紐づけ作業が必要になる。だがバーコード導入済みの企業は、その情報をそのまま書き込める。そのため一から手入力する必要はない。
タグは使い回し可能
ICタグが発する電波は面積に比例する。そのため小さなタグほど電波が弱く、読み取りが難しくなる。
だがフェニックス電子は、小さくても読み取りに支障がないタグを開発した。宝飾品はタグ自体も小型が求められる。同社の製品に宝飾業界から引き合いが多いのはそのためだ。
415号(2017/05/10発行)7面