ゼンマーケット、「海外購入者の窓口になりたい」

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ゼンマーケット、「海外購入者の窓口になりたい」

2017年05月23日

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日本の商品を外国人に代わり買付け

日本人が海外の商品をネットで購入するのが容易でないように、海外の人にとっても日本の商品を購入するのはハードルが高い。ゼンマーケット(大阪府大阪市)は、海外のユーザーに代わってヤフオク!や楽天などのネットモールで買付けを行う購買代行で業績を拡大している。

購入代行のゼンマーケットが独自に立ち上げたマーケットプレイス購入代行のゼンマーケットが独自に立ち上げたマーケットプレイス

1点300円の手数料 分かりやすい料金で成長

ゼンマーケット代表のコーピル・オレクサンドル氏はウクライナ出身。日本の大学院を卒業後、翻訳会社を経て友人らと3人でこの事業を2014年に立ち上げた。ブログ等を使って日本の面白い商品を紹介、口コミで利用者を広げてきたという。購買代行サービスは他にもあるが、同社は購入金額に関わらず1点300円という手数料の安さと分かりやすさが評価されていると言う。購入金額の一定割合を手数料とするサービスに比べ、特に高額品の購入者にとっては割安感があるためだ。

「中古品では、ヴィトンのバッグやグランドセイコーの腕時計、リールやルアーなどの釣り具、アニメグッズ等の人気があります」とオレクサンドル氏は話す。平均購入額は2万円で累計の利用者は6万人。同社では月間で1億3000万円の買付けを行っている。

個人の利用より売上に占める割合は業者の方が高いと言う。業者が6割で個人は4割程度。日本の中古品は割安感があるため、業者が仕入れのチャネルとして同社を利用しているケースも多いようだ。言語は英語やロシア語、中国語など5カ国語に対応。5月からはスペイン語にも対応すると言う。

ゼンマーケット コーピル・オレクサンドル代表社員ゼンマーケット(大阪府大阪市) コーピル・オレクサンドル代表社員

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415号(2017/05/10発行)14面

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