オパール 米国セレブご用達ショップと提携
2017年09月11日
来年ブランド市場大会を開催へ
米国でヴィンテージアパレルや中古ブランド品等の販売を行い、著名人やセレブから支持を集めるWGACAが、オパールコーポレーション(神奈川県横浜市)と業務提携を結び共同出資で新会社を設立、ブランドオークション事業の展開に乗り出すことが分かった。日本だけに限らず、海外での開催も視野に入れていると言う。
提携を結んだWGACAのセス・ワイザーCEO(左)とオパールコーポレーションの星野和義社長(右)
NYでの開催も視野に
2社は、来年初旬を目処に東京でブランドバッグを中心とした大会形式の市場を開催する。出来高で3億円規模を目標としており、バッグでは国内屈指の規模となる模様。また、既にグローバル展開も視野に知れており、ニューヨークでのオークション開催も構想していると言う。
WGACAは、1993年にヴィンテージアパレルを中心に扱う企業として米国ニューヨークSOHO地区で設立。世界的な著名人やセレブから支持を集めており、米国でヴィンテージブームを起こした火付け役としても知られている。アパレルだけでなく、ブランドバッグやジュエリーなどファッション全般の商材を取扱っており、米国内に5店舗を展開、ウェブでの販売も行っており急速に成長している企業だ。良質な商品を提供することで顧客から支持を集めてきた同社にとって、日本は重要な仕入れの場だ。日本での買い付けは2011年から始めており、国内の有力なオークションにおいて毎月多くの買い付けを行っている。売上高は非公表だが、同社の商品在庫の70〜75%は日本から買い付けたものと言う。
「日本の中古ブランド品の品質と量は他とは比べものならない。日本企業との関係を築き上げたい」(セス・ワイザーCEO)とオークション開催の狙いを語る。
一方、オパールコーポレーションは、横浜でブランドバッグの市場や共同でアパレルや毛皮を扱う「ジャパンアパレルオークション(JAA)」を開催しており運営のノウハウを持っている。
「グローバルマーケットにおける先駆者になろうというお互いの考えが一緒だったため、共同出資にて新会社設立に至りました」(星野和義社長)。
尚、JAAの市場大会は新設される東京会場で行うことになり、両オークションの相乗効果も狙う。
423号(2017/09/10発行)1面