中古オフィス家具の協会設立、オフィバやリステージ発起人
2017年09月12日
中古オフィス家具専門の業界団体が8月1日、設立された。名称は「(一社)日本什器備品リユース業協会」(JAFRA)。
(中央)代表理事のリステージ・高鉾龍社長。(左)理事のオフィスバスターズ・天野太郎社長。
(右)理事のマゴズハンド・宮内秀緒社長
中古販売大手のオフィスバスターズ、ネット古物市のリステージ、買取販売・廃棄等を手掛けるマゴズハンドの3社の代表が発起人で、代表理事はリステージ・高鉾龍社長が務める。
JAFRAではまず、中古オフィス家具業界特有の課題を洗い出す。意見交換を行う検討会を定期的に開催し、ゆくゆくは「中古業界独自の物流網の確立」(高鉾代表理事)を目指す。また商品知識や作業研修なども行い、業界全体のサービスレベル向上などにも取り組む。
「会員企業から順次意見を拾い上げていきたい。業界のスタンダードを作り、その知見を広めていければ」(高鉾代表理事)
新品オフィス家具の団体やリユース品全般の団体が存在する中、オフィス家具に特化した中古業界団体は初になると言う。専門業者やリユース店等を「正会員」、また中古ビジネスに欠かせない物流・作業・廃棄系の法人を「賛助会員」として募集。2〜3年後には正会員・賛助会員合わせ300社の加入を目指す。
理事を務める3社が現段階で重視している課題が「物流」だ。賛助会員の協力も得て、中古オフィス家具の物流をローコスト化したり、共同配送の仕組み作りも検討したいと話す。
オフィス家具の排出は都市部に偏りがちだ。地方業者から需要があっても、物流コストの問題で入手できないケースがあった。全国的に中古オフィス家具のローコスト物流網が実現すれば、需給バランスを整えることができそうだ。
423号(2017/09/10発行)2面