メルカリ、AI活用でブランド特化へ
2017年09月12日
年間流通額目標は1200億円
メルカリのグループ会社ソウゾウ(東京都港区)が8月21日、ブランド品フリマアプリ「メルカリ メゾンズ」をリリースした。メルカリ上の販売実績や中古市場等のデータをもとに自動査定され、売れやすい価格を知ることができる。年間1200億円の流通額を目指す。
メルカリにも同時出品できる姉妹アプリ
月間100億円以上の流通額のフリマアプリ「メルカリ」の姉妹アプリとして、ブランド品に特化したフリマサービス「メルカリメゾンズ」をリリースした。「35歳以上の、買取り店や宅配買取りを利用している女性」を主なターゲットとする。
搭載するAIが、出品のサポートをする。画像から商品を特定し、候補のブランド名や色、柄、商品名などを提示。売買データを元に売れやすい価格も算出し、レンジを示す。商品特定はシャネルとルイヴィトンから開始し、徐々にカバーブランドを広げる。
メルカリは毎日100万点以上の出品があり、その内40%ほどがファッションの領域。「適正売価が分からない」「商品正式名が分からない」「購入者にとっては本物か不安」「商品が探しにくい」という課題があったため、特化型アプリをつくった。
「ニセモノ不安」を解消する取組についても発表した。カスタマーセンターでは鑑定士を含む250名が24時間365日、違反商品やトラブル対応を行っており、700以上のブランド権利者の協力を得て、商品をパトロール。
警察や消費者生活センター専用のホットラインも設置し、トラブル解決の協力体制を構築していると話した。万が一購入商品がニセモノだった場合は、商品代金の補償も行う。
テクノロジーによる対策への積極投資や、カスタマーサポートを500名拡充。各団体との連携強化などさらなる不正品排除をすすめると方針を示した。
423号(2017/09/10発行)2面