エコリング、BtoBのWEBオークション
2017年10月11日
年間売上100億円目指す
ブランド品・貴金属を中心とした総合買取店を約80店展開するエコリング(兵庫県姫路市)が、BtoBのWEBオークション事業に乗り出す。リアルの卸センターを閉鎖し、WEBでのリアルタイムオークションに舵を切る方針だ。毎週水曜の開催で、初競りは11月8日を予定している。
名称は「エコリング・the・オークション」。ブランドバッグ・時計・ジュエリー等、エコリングの在庫をリユース業者向けにWEB上で競りにかける。1回あたり2000点以上、想定落札額ベースで約2億円分の商品を用意する。バッグ3割、時計3割、ジュエリー4割(金額ベース)の構成だ。
同オークションは毎週水曜の10時にスタートし、WEB上でリアルタイムに競り上がる。バイヤーはPC・タブレット端末等から最大2レーンで応札可能で、レーンは商材ごとに分かれる。また商品価格に応じ、1000円、5000円、1万円の3種類のピッチで入札を行える。1商品30〜60秒で売買成立する見通しだ。
エコリング the オークションのイメージ
ネットで入札できる仕組みを提供し、決まった日程や会場までの距離など「仕入における物理的な制約を無くしたい」(桑田一成社長)と話す。当日オンライン競りに参加できないバイヤーは、WEB上での下見期間(3日間)で事前入札も行える。
同社は卸専門の「トレーディングセンター」を大阪で運営していたが、8月10日にこれを閉鎖。今後WEBオークション事業に注力していく。同事業で初年度100億円の売上を目指す。
当面エコリングは自社商品の出品を行いながら、落札相場等のデータを情報開示していく考え。今後、他社商品の受け入れを行う構想もある。
エコリング 桑田一成社長
425号(2017/10/10発行)2面