エバーキュー、アパレルをAI査定
2017年10月12日
7300ブランドをカバー
イードリーマーの子会社エバーキュー(東京都渋谷区)が9月1日、アパレルのAI査定「ジャッジー」を発表した。タグと商品の画像をアップロードすれば、画像解析しブランド名とカテゴリを特定し候補を出す。価格判断も行う。
自社開発のAI「EVVA(エヴァ)」を使って査定
ネット上の商品価格のレンジや平均額も表示。競合サイトやフリマアプリ、大手販売プラットフォームでの販売価格も参考値として表示する。
対象はアパレルや服飾雑貨で現在7300ブランドをカバーしている。AIが学習するための教師データは古着店のアップサイクルから400万点以上提供を受けた。古着チェーンのドンドンアップと共同でインターフェイスの開発を行っており、9月1日から同社の店舗で試験運用も開始した。
ブランドによっては95%以上の精度があるが、まだα版のため十分ではないと説明する。今後データ量を増やしチューニングを行って年内には他社への提供を始める予定だ。
「古着の査定は、目利きによるところが大きい。属人性が高く時間もかかるという課題があった。それを効率化します」(竹島康弘社長)
今後は、タグの無い商品やビンテージの領域までカバー範囲を広げる構想がある。
エバーキュー 竹島康弘社長
425号(2017/10/10発行)3面