アップル引越センター、年間5000件買取り
2017年11月16日
多忙な単身者が利用
年商約12・5億円のアップル引越センター(東京都中央区)が、引越し時の不用品買取りを積極的に行っている。ユーザーの手間を解消し、受注向上に繋げる。
同社は前期で約1万9000件の引越を手掛け、内約5000件で不用品の買取り・引取りを実施。家具・家電等の大型商品から、本・CD・ブランド食器等の小型商品まで幅広くカバーする。中古需要のあるものを買い取り、再販できないものは同社が廃棄。家電製品等、法令に則った適切な処理を行う。
不用品が出やすい引越しのタイミングで、不用品の処分もまとめて依頼できる点が人気だ。特に同社は首都圏の多忙な単身者をメインターゲットに据えるため、「時間と手間の軽減というニーズに応えられている」(高江洲義大・執行役員)と言う。
多忙な単身者をターゲットにするのは、ファミリー世帯引越しが主体の大手との住み分けを図るため。また単身世帯中心にエンゲージメントを高めることで、「お客さんが将来的に家庭を持った際にも当社を再利用していただけやすい」(高江洲執行役員)と狙いを話す。買取り・引取りに注力することが、ユーザーの顧客化にも結び付く。
再販できる商品は、提携する大手リユース業者に卸す。アップル引越センターは提携先から査定ノウハウ等を得ている。
アップル引越センター 高江洲義大執行役員
427号(2017/11/10発行)3面