コメ兵、 フリマアプリ始動
2017年11月27日
ブランド品鑑定付きで
コメ兵(愛知県名古屋市)が11月7日、フリマアプリ「KANTE(カンテ)」を発表した。カンテは宝石、時計、ブランドバッグ、衣料品などのブランド品に特化し、出品された商品を同社の鑑定士が真贋判定する。また、買い手がつかなかった商品を、出品者から宅配買取するサービスも搭載した。
一部の「認定ショップ」も出品可
コメ兵の石原卓児社長は「CtoC分野でもブランドリユース1位を目指す」と意気込みを示した。
右からマーケティング統括部藤原義昭部長、石原卓児社長、マーケティング統括部KANTEグループ鷲見真氏
カンテの対象は30〜40代のブランド品好きの男女。出品価格1万円からのブランド品を取り扱う。コメ兵が決済仲介し、手数料は、販売価格1万〜5万円未満で15%、5万〜10万未満で12%、10万円以上で10%だ。商品購入手続きの際、買い手が鑑定「有り・無し」を選択でき、鑑定なしの際、通常より2%程安く購入できる。
同アプリの真贋判定機能を「KOMEHYOカンテイ」と称し、真贋判定を同社内の独自試験を通過した熟練鑑定士が担う。鑑定有りと選択された商品は出品者がコメ兵の商品センターへ発送。届いてから概ね2日程で判定結果を買い手に通知する。買い手が納得すれば、センターから買い手へ商品を発送する仕組みだ。
商品画面に、「鑑定有り」と「鑑定無し」の選択肢を表示。購入者が自由に選択することができる
買い手がつかなかった商品に関しては、コメ兵の買取価格を提示し宅配買取につなげる。また、消費者だけでなく、条件を満たした一部リユース店を「認定ショップ」とし、出品を受け付ける。
コメ兵が行った消費者への独自調査によると、ブランド品の個人間売買において「商品が本物かどうか」、「商品がきちんと届くかどうか」などを不安視する声が集まったと言う。同社はそうした不安を払拭しようと、鑑定付きのフリマアプリを始めた。
「コピー品を排除し、技術に裏づけされた信頼で、安心して売買できるプラットフォームの構築を目指していく。アプリの目標ダウンロード数は100万以上。決して瞬発的な流行にせず、サービス内容を充実させていきたい」(石原代表)
428号(2017/11/25発行)1面