CSAJ、データ適性消去の協議会
2018年03月13日
第三者が証明書発行
コンピュータソフトウェア協会(CSAJ:東京都港区)は2月28日、「データ適正消去実行証明協議会(Association of data Erase Certification:以後ADEC)」を設立した。
CSAJ 荻原紀男会長
データの適正消去のあり方を調査・研究し、その技術的な基準を策定。また、データの適正消去が実行されたことを証明するための第三者的な証明制度の普及・啓発を図る。
設立の背景には、リサイクル事業者やコンピュータ販売店などでデータの消去方法やプロセスがまちまちで、再利用PCから個人情報や営業秘密などが漏洩する事態が発生していることがあげられる。
主な活動内容は、第三者によるデータ適正消去実行証明書発行事業の企画など。
「日本は自己申告証明しかなかったが、第三者証明がグローバルスタンダードだ。ADECでまず基準をつくり、CSAJがデータ適正消去実行証明書を発行していく」と荻原紀男会長。
具体的にはADECが提供する消去技術認証取得の消去ソフトウェアを事業者等が使い、事業者自身でデータを消去して、データ適正消去実行証明書が取得できるシリアルをCSAJが決済代行を通じて提供する。
今年4月には証明書発行の実証実験が実施され、5月にはデータ適正消去証明書の発行が開始される予定だ。
435号(2018/03/10発行)5面