ワンドウプラットフォーム 中国向け越境EC 中古ブランドに期待
2018年04月26日
ワンドウプラットフォーム
中国向け越境EC 中古ブランドに期待
中国消費者をメインに日本の商品を販売する越境ECを運営するのがインアゴーラ(東京都港区)だ。ECの名称は、「豌豆(ワンドウ)プラットフォーム」。2600ブランド、4万種類を取り扱い、2017年流通額は110億円を超える。3月28日から中古ブランドのなんぼやを展開するSOUが本格参加し始めた。高級ラインを扱う「ALLU」業態が出品する。
▲ワンドウプラットフォームのイメージ
同ECへの参加はリユース業界では初。
同ECの売上の半分以上が健康・美容関連商品。その他にファッション、食品、日用品と様々だが、「今、中国の女性の間では、ラグジュアリーブランドの購買力が高まっている」(執行役員 サプライヤー・キーアカウント統括 唐瑩氏)。アプリ版DLは400万を超え、ユーザーの85%が女性。約半数が25~35歳だ。故に中古ブランドの販売力を高く見込む。
インアゴーラとSOUは昨年よりALLUの商品をテスト販売してきた。「ALLUの厳選された商品品質への評価が高いと見ています。また中国の、日本の目利きへの信頼も高いようです。買い手にとっては、安い中古品というよりも、なかなか手に入れられなかったモノを、日本を経由してやっと手に入れられたという感覚だと思います」(唐氏)。
インアゴーラはALLU商品の反響を見ながら、今後もリユース品の取り扱いを増やしていきたい考えだ。
経産省によると、越境ECで日本から中国への流通総額は2016年で1兆366億円。2020年には約2兆円になると予測されている。
▲(左)執行役員 唐瑩 氏
第438号(2018/04/25発行)3面