同人誌大手"虎の穴"が古物事業に乗り出し、オタク層にレトロ玩具等を販売
2018年07月11日
▲秋葉原にあるとら(の)あな2nd
同人誌や同人ゲーム等の委託取扱大手で、「とらのあな」を国内・台湾に28店展開する虎の穴(東京都千代田区)は、レトロ玩具・レトロゲーム等取扱商材を広げ古物事業に乗り出した。
昨年12月に秋葉原でオープンした同社初の中古業態「とら(の)あな2nd(以下、2nd)」では中古ホビー品等の買取・販売を展開している。(Twitterは、こちら)
また今年 5月に、2ndの専門通販サイトを立ち上げ、店舗とネットで一部商品を併売。
将来的に中古売上の1割を通販で構成していきたい考えだ。
とらのあなの顧客層は「オタク層が中心」(真鍋克輔エリアマネージャー)。
▲真鍋克輔 エリアマネージャー
同層及びその周辺層といった幅広い客層に向けて新たに打ち出すサービスの1つにレア物を中心としたレトロ玩具等の販売を加えた格好だ。
「秋葉原という土地ならではの商品群を揃え、今まで当社をご存じなかった方にも来店のきっかけになれば」(真鍋氏)
2ndは1階14坪程のビルを3階分使い、ガンダムやマジンガーZのロボット玩具、聖闘士星矢やキン肉マンのフィギュア、ポケモンや遊戯王、MTGのトレカ、ファミコンを始めとした家庭用ゲーム機の本体、ソフト等を販売している。
▲3階のレトロゲームの売場
「レアで高単価な古物商品を店とネットで併売し、地方の人にも訴求していく」(真鍋氏)
同社は年商210億円のユメノソラホールディングス傘下。
虎の穴は1994年に秋葉原で同人誌専門店として創業。
当時同人誌を扱う店舗は少なく、草分け的存在として現在まで店舗網を拡大してきた。
第443号(2018/07/10発行)2面