バイクの査定システム 総合リ店の活用見込む
2018年09月30日
中古バイクの査定が簡易に行えるシステムのテスト版が9月末にリリースされる。開発したのは、JAMPA(一般社団法人日本二輪自動車推進協会・東京都千代田区)と査定システムを提供するブックサプライ(大阪府吹田市)、リユース(福岡県福岡市)。
本格リリースは来年1月頃で、これまで取り扱いが無いと見られる総合リユース店の活用を見込む。査定の手順は、メーカー名、排気量を選択すると自動的に車種の一覧が表示され、該当車種を選ぶ。次に各パーツのコンディションを選択する他、走行距離、カラー、登録証の有無を選べば価格が表示される。
査定価格は、店頭販売、古物市場販売、買上げ、買取推奨の4つの目安価格が表示される。商品画像を送るとJAMPAが遠隔で査定のサポートを行っており、その場合は買上げ価格を保証する。買上げの場合、125cc以上であれば1台でも回収が無料(原付は5台以上で無料)。古物市場で売却する場合も、無料で回収サービスを利用できる場合がある。
ただ、出張で査定する場合、店舗や倉庫まで運ぶ際に軽トラックへの積み降ろし作業が発生する。そのため、査定システム導入時に、査定の仕方と合わせて、積み降ろしの方法も研修する考えだ。
「中古バイクの買取は専門店が多いが、このシステムを利用すれば経験がなくても買取を始められる。バイクの保管スペースが見込める総合リユース店や出張買取店であれば、既存の買取ラインナップに加えやすい。特に地方では、大手バイク買取専門店でもカバーしきれていないため、お宝が眠っていると期待される」(リユース・田中伸也社長)
第448号(2018/09/25発行)3面