メルカリがファンと交流会 小学生からYouTuberまで独自の活用法発表

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メルカリがファンと交流会 小学生からYouTuberまで独自の活用法発表

2018年10月09日

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▲200名のヘビーユーザーが本社に集った

メルカリがファンと交流会
小学生からYouTuberまで独自の活用法発表

メルカリ(東京都港区)は9月13日、メルカリのユーザー200人を集めた交流会「メルカリファンズミートアップ」を本社の交流スペースにて開催した。当日は独自のメルカリ活用法を持つ7人のユーザーの登壇やメルカリクイズ等の催しがあった。ヘビーユーザーたちがそれぞれのノウハウや体験を共有する場となった。

200人規模イベント初の試み

メルカリはユーザー同士がノウハウや楽し さを共有する場を提供するコミュニティ活動に力を入れ始めている。2018年になってから「ママ座談会」などの小規模イベントを開催してきたが、200人規模でのユーザーイベントは初の試み。イベントの冒頭、小泉文明社長による歓迎の挨拶があり、「多くの方に集まっていただき、皆様のメルカリに対する熱量が感じられて嬉しい。私も子供服はメルカリで買っています。プロダクトに還元していきたいと思いますので、感想をぜひ聞かせてください」と話した。会の最初はユーザー同士の 自己紹介から始まった。4人1組になり、事前に用意した「メルカリで購入したもの」を見せ合った。

aa.jpg▲小泉文明社長も参加した

小学1年生が研究 ガラス片1000円で販売

会の中盤には、独特なメルカリ体験談を持つ7人の登壇者によるプレゼンが行われた。小学1年生の叶太君は、浜辺に落ちているガラス片(シーグラス)が売れるという漁師の話を聞き、どうすれば高く売れるかというメルカリ出品を通じた一連の試行錯誤を夏休みの自由研究にまとめた。


そのままでは売れないが、100円ショップのアイテムで加工し、指輪やイヤリングにしたところ1000円で売れ、700円の利益を生み出すことができたという。千葉県で和風ゲストハウス「寛容宿所光」を運営している宗華さんは、着物やカブトなどの和風インテリアや 家具家電など備品一式をメルカリで揃え、国内外から来客を増やしているYouTubeに数学の解法動画をアップしている元数学教師の鈴木貫太郎さんは、入手の難しい古い参考書を、メルカリを活用して購入できることに気付いたという。今では登録者数3.9万人を集め、1日の視聴回数は3万~5万になっているという。他にも独自の梱包術を持つユーザーのノウハウや、郵便局の常連となり、局員から結婚祝いをもらったエピソードなどが発表された。

20_3.JPG▲教育系YouTuberの鈴木貫太郎氏は レアな教材集めにメルカリを活用

新たな活用方法の発見
メルカリの成長支える

メルカリの国内流通額は約3500億円に拡大し、新品市場も無視できない存在になりつつある。また、事業者から買い取りを断られるような商材でもメルカリなら売れるという現実は、リユース事業者も見習うべき点が多そうだ。こんなモノが売れるのか!?という驚きがリユース事業の面白みの1つ。交流会に参加したユーザーたちは、それぞれの売り買いを楽しんでいる様子が伺えた。


レディースのカテゴリが強いと言われてきたメルカリだが、2014年に52%だった女性関連アイテム(レディース・コスメ・ベビー用品)の比率は2018年には39%となっている。代わりにエンタメ・ホビーが11%から18%に伸びるなど、規模の拡大に伴い商材の多様化も進んでいる。このイベントに登場したユーザーのように、メルカリというマーケットプレイスにおいて、新しい活用法や楽しみ方をユーザー自身が見出していることが、メルカリの成長を支えている面もありそうだ。

20_NEW.JPG▲メルカリチャンネルでアパレルを販売するあやてん氏は、メルカリを「購入者にとっても販売者にとってもメリットが大きい」と話した

第449号(2018/09/25発行)20面

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