東京読書普及商業協同組合 古本市の一般公開組織の若返り図る
2018年11月12日
東京読書普及商業協同組合
古本市の一般公開組織の若返り図る
創立63年で古本市「とうどく市場」を運営する東京読書普及商業協同組合(埼玉県さいたま市)が市場の一般公開を始めた。10月に埼玉県中小企業団体中央会が開催した「新商品・新サービス合同記者発表会」で発表。古本ビジネスを志す若年層の組合員を増やし組織の若返りを図る。
同市場には現在、古本のネット販売業を中心とした約50名の組合員が所属する。うち8割を40代以上の組合員が構成している。市場の一般見学は、古本ビジネスで起業・副業を考えている20代後半~60代位を対象とする。常時見学希望を受付けており、10月25日には初めて見学者を交えた上で開催した。
競り上がりと入札方式の2通りで競りが進行する同市場では、その両方を見学することが可能。見学における参加費は無料。昼食付きで懇談会を行う他、組合員よりネット販売におけるノウハウなどを提供していく。「組合員のうち実店舗販売している人は10 人もおらず、ほとんどがアマゾンやヤフオク !等を使ったネット販売。会社を勤め上げセカンドライフに、本の売買を行いたいという 人でも垣根なく受け入れていきます」(山寺一美理事長)
同市場にはコミック、小説、専門書、絵本、写真集、雑誌などが多数集まり、1回あたり最大120万円程
度の出来高を上げてい る。また入会に際し、入会金20万円、1口2万円の出資金を2口以上、年会費1万8000円が必要。
第451号(2018/11/10発行)3面