justInCase、中古でも入れる「スマホ保険」を開始
2018年11月14日
中古でも入れるスマホ保険
センサーで「壊しやすさ」測定
丁寧に扱っているほど保険料が安くなるスマホの保険が登場した。提供するのはジャストインケース(東京都千代田区)。中古スマホでも利用することができ、月々の保険料は機種によって異なるが月300~1000円ほど。
スマホに内蔵されたセンサーからの情報を元に、持ち主のスマホの壊しやすさを測定し、保険料を更新する。今後は中古スマホ販売会社などと連携し、加入者数を増やす。同社は2016年末に、保険数理コンサルティング、証券会社などを経験した畑加寿也社長が設立した保険のテックベンチャー 。
▲畑加寿也社長
今年7月から提供を開始した第一弾商品「スマホ保険」は、アプリで気軽に申し込める。現在はiPhoneにしか対応していないが、新品だけでなく、新たに購入したものなら中古品でも加入することができる。破損、故障、水漏れ、盗難紛失の際に、機種によっては上限10万円近い修理費が支払われる。
特徴はスマホに搭載された加速度センサー、ジャイロセンサーを活用した保険料の算出システム。これらのセンサーではスマホに加わる振動や動き、さらに落とした際の衝撃まで感知することができる。3カ月ごとに保険料を更新し、丁寧に扱えば、場合によって30%程度を割引く。ユーザーはまず専用のアプリをダウンロードし、月々の保険料を支払う際のクレジット カード情報など、必要事項を入力。鏡で画面の状態を撮影し、申し込みが完了する。故障した際は修理費用のレシートを送信し、故障した経緯を動画で説明。状況に応じて保険金が支払われる。
自動車保険のように「ものではなく使う人のデータを取っている」(畑社長)ため、中古品でも利用することが可能。通信キャリアが提供する補償と差別化している。畑社長は「狙うのはハイフリークエンシー・ローボリューム(頻繁に起こるが小規模)であるもの。保険に馴染みのない若い世代に知ってもらうことが重要。スマホ保険のデータを元に、一日の旅行保険なども展開していく」と話す。
第451号(2018/11/10発行)5面