《Sharing Economy》カマルクジャパン、1000点揃え早期のシェア獲得へ
2018年11月17日
家具定額レンタル メーカーと提携
1000点揃え早期のシェア獲得へ
家具のレンタル事業を行うカマルクジャパン (東京都渋谷区)は取り扱い家具の拡大に乗り出した。家具メーカーとの提携で商品数を拡大する。9月の家具ブランド 「ジャーナルスタンダード」を展開するベイクルーズとの提携を皮切りに、10月には「Ergohuman(エルゴヒューマン)」など6ブランド・150種のオフィス向け家具を追加した。
レンタルの収益に応じてロイヤリティを支払うことで、メーカーから新品の提供を受けるモデルだ。利用者は3ヵ月間から2年間までレンタル期間を選択することができ、長さによって料金が変わる。気に入った家具は、定価とレンタル料金の差額を支払うことで買取ることもできる。
返却された商品は、提携リユース企業数社に売却する。規模の拡大に応じて、極力廃棄しないようチャネルを整備していくとい う。カマルクジャパンの自社製品は生産拠点のあるインドネシアの工場でリビルドし 、再度新品として提供するスキームがある。「早々に1000点のラインナップを揃えたい(町野健代表)。
8月には、同様に家具のサブスクリプションをうたうクラスやairRoomなどが参入。スタートアップが次々に生まれている 。カマルクジャパンはブランドとの提携を通じて潜在顧客への認知を拡大し、早期のシェア獲得を目指す。
5年後には年間50万台の貸し出しを目標に掲げた。「ライフスタイルの変化におけるレンタル家具のニーズがあるという仮説のもと、潜在需要にどうリーチしていくかが鍵に なる。今回のメーカーとの提携もそのための自社ブランディングのひとつ」と町野代表は話した。
第451号(2018/11/10発行)7面