《Sharing Economy》DELICIOUSが楽器のシェアリングサービス「HEAVT GAUGE」を開始
2018年12月31日
楽器のシェアリングサービス
不使用品の貸し借りを仲介
ランチの月額定額制サービスを行うDELICIOUS(東京都中央区)は12月15日、ウェブを通じたCtoCの楽器シェア事業「HEAVY GAUGE」を開始した。借り手が借りたい楽器と期間を入力すると 、貸出可能な出品物の一覧が表示され、貸出の申込みが行える。出品対象は、消耗品以外の楽器関連製品全般。同社が想定する借り手は、楽器に興味がある中高生など。
出品者は「使わない楽器を所有する人」。大山圭太社長は、「Fender(米国の楽器メーカー)によると、ギター購入者の約9割が3ヵ月以内に使用をやめるそうです。でも楽器は高価なので、売却しない人は多いはず 」と話す。楽器の貸出料は出品者が1日単位で決める 。相場は来年2~3月頃に発表予定。決済方法はクレジットのみだが、将来的に銀行も対応したい考え 。
運営側への手数料は出品者から10%だが、将来的に出品者から3%、借り手から3%に分散させる計画。配送料は貸し手が負担する。全出品物が保険対象で、保険の詳細は来年1月頃に発表される。有名アーティストとのタイアップも企画しており、アーティストが実際に使用した楽器も出品予定。タイアップを通じ、同サービスの認知度上昇を図る。
目標ユーザー数は、2019年内に1万人。「近年、有名楽器企業の経営が傾く事態が起きています。このサービスで業界を盛り上げられれば」(大山社長)
第454号(2018/12/25発行)7面