ワットマン、営業利益21倍に生産性向上が奏功
2019年01月13日
営業利益21倍に 生産性向上が奏功
リユース売上高35.5億円のワットマンは 、売上高前年比107%を達成。営業利益は2017年3月期の900万円から2018年3月期は1億8900万円と21倍を記録した。小松創常務取締役は昨今のリユース業界の現状を見ると 「既存店の売り上げ100%維持も非常に難しい」と話すが同社はそれを達成した。要因としては新ECサイト立ち上げによる販売手法の増加が一つだが、より大きいのが生産性の向上だという。これによって洋服を1着50円から販売しても利益が確保できるようになった。
生産性向上の柱は大きく2つある。一つが、シフトの調整方法だという。従来は、シフト希望日に合わせて組んでいたが方法を転換。仕事の量とそれに掛かる時間を15分単位で計算しシフトを組むようになった。もう一つが、評価・教育手法を変えること。「評価は給料を決めるためのものではない」とし、社員それぞれの短所や長所を評価してフィードバックすることで社員の成長を図る。教育手法としても2017年ころから分野別40種類以上のプログラムを導入し、「どこにでも通用するように」教育する。
売り上げの伸びについては神奈川県のサクラス戸塚にオープンした大型の新店舗が貢献したほか、特定分野に特化したECも好調だ。宅配買取の部門でも 、事業開始からの時間経過で事業が浸透まだ売り上げに占める規模は大きくないものの平均前年比135%を記録している。
第455号(2019/1/10発行)7面