ヤフオク!新規無料会員による出品者数が2倍に上昇

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ヤフオク!新規無料会員による出品者数が2倍に上昇

2019年01月18日

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15-A-1.png▲ヤフオク!は昨年11月12日よりウェブブラウザからのオークション出品が月額無料で利用可能になった

新規無料会員の出品2倍に
ブラウザ版無料化が奏功

ヤフー(東京都千代田区)はネットオークションサービスのヤフオク!で新規出品者とその出品数を増やしている。同社は昨年11月に月額無料でウェブブラウザからのオークション出品を開放。スマホアプリ版と加え11月の無料会員による新規オークション出品者数が前月比1.6倍、その出品数が同2倍に上昇した。

同社はヤフープレミアム会員の名称で、月額498円で有料会員に提供していたウェブからのオークション出品を、昨年11月12日より無料で利用できるようにした。無料版では、競り上がりの自動延長や早期終了、テキストの設定といった従来有料版で検討必須の約20項目について、一部デフォルト化と削除を行った。

「ヤフオク!がヘビーユーザーの要望を受け搭載した機能が、初心者にとっては"プロ仕様"過ぎたと判断。あらゆる年代層に、気軽にオークションの成功体験を味わえる環境を提供したく、その話果が今出始めている」(ヤフオク!出品サービスマネージャー 福井進吾氏)今回の無料化に伴い、既存有料会員による無料会員への変更が一部見られたというが、有料会員には落札システム利用料における優位性がある他、ヤフオク!以外で同社が展開するeコマースにおける会員特典がそのまま維持されるため、危惧はないと判断。

15-A-2.JPG▲ヤフオク!出品サービスマネージャー 福井進吾氏


同社は昨年3月にスマホアプリからのオークション出品を月額無料で利用できるサービスを開始し、「若年層の新規会員の取り込みに寄与できた」(福井氏)と話す。その際オークション期間が1日のみだったが、日数延長の要望が高まった。それを受け、ウェブ、アプリ両方の無料版でオークション期間を最大7日間に設定できるようにした。ヤフオク!の2017年度流通総額は約8800億円。出品点数ベースで、4割がオークション、6割程がフリマによるもの。

第455号(2019/1/10発行)15面

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