ソフマップ、エイブルと提携
2019年03月10日
▲1月にリニューアルしたラクウルのHP
エイブルと提携
引っ越し時の不要品買取る
ビックカメラグループのソフマップ(東京都千代田区)は、不動産賃貸仲介のエイブル子会社である引越運送事業者と提携し、新サービス「ラクウル引越パック」を2月に開始した。ソフマップは運営する買取アプリ「ラクウル」を通じ、ユーザーの引っ越しの際に不要となった物品を買い取る。アプリを通じた買取の入り口を広く構える考えだ。
エイブルも引っ越しサービス利用の促進につなげる。エイブルの引越サービス申込者に、ラクウルの専用買取パックを提供する。ユーザーがパックに同封されるQRコードからラクウルをダウンロードし、売却の申込みをすると指定した日時に集荷に来る仕組み。買取対象はPCやスマホなどのデジタル家電をはじめ、古着やブランド、アウトドア用品など拡充している。
今回の提携限定で、書籍の買取りも行い、引っ越しの処分ニーズに応える。パックに同封される「買取2000円増額クーポン」を利用すると、査定結果の合計金額から一律で2000円を増額する。買取りは対象品目であれば1点からでも受け付けるため思い切った増額サービスだが、長谷真彦部長は「利用を促すためにインパクトを出す必要があると考えた」と話す。
実際、2月のダウンロード数の伸び率は前月比で3倍と大きく跳ねた。一旦は5月31日までのキャンペーンとし、利用状況などの検証を進める。継続に関してエイブルと共に前向きに検討していくという。長谷部長はネット系リユースやC2C取引を例に挙げ、「販売と同じように、今後は非対面の買取りが主流になる」と、ラクウルを強化していく姿勢を強調した。
▲長谷真彦部長
第459号(2019/03/10発行)1面