バイク王 前期リテール売上は64.6億円
2019年03月12日
前期リテール売上64.6億円
買取・小売複合店増が奏功
オートバイ買取大手のバイク王&カンパニー(東京都港区)が小売を伸ばしている。2018年11月期のリテール売上は64.6億円で前年比12 億円の増収。全体売上の32%を占めた。16~18年の中期経営計画で推進した、買取・小売を共に行う「複合店」の拡大が奏功した。
同社は買取専門業態を中心に展開し、個人から買い取ったバイクをオークションで卸売するスキームで成長してきた。小売は2005年に始め、その後07年2月にバイクの小売販売を営む子会社アイケイモーターサイクルを設立(08年6月にバイク王&カンパニーに吸収合併)。07年3月にはテクノスポーツよりバイク小売事業を譲り受けた。
現在は「バイクライフの生涯パートナー」をビジョンに掲げ、買取・小売・修理のトータルサービスを打ち出している。同社は16~18年で、既存買取店のリニューアルや統合移転などを経て複合店を39店増設。同3年間で買取店と複合店の数をほぼ反転させた。「業者オークションで売却するよりも小売の方が利益額は高い。また店舗に小売機能を設けたことで来店型の顧客が増え、下取りでのタッチポイントが増えている」(コーポレートグループ シニアリーダー 山下一幸氏)
同社が年間に買い取っているバイクは10万~11万台程度。「国内の保有台数は減少傾向にある。しかし、原付二種以上では微増傾向にあり、また趣味嗜好性が高いこともあり新車出荷台数は前年より増加。直近で中古への大打撃はないと見ている」(同氏)
第459号(2019/03/10発行)3面