【人材育成】ケーヨーテクノ、モノでなくヒトを売る 友達のような関係を構築
2019年07月04日
千葉県、東京都でリサイクルショップ「愛品倶楽部」「愛品館」を5店舗運営するケーヨーテクノ(千葉県柏市)。今年度の取り組みの一つとして、人材育成の充実に注力する。キーワードとなるのは、「モノを売る」ことから「ヒトを売る」ことへの転換だ。「『この人に買い取ってもらいたい、この人から買いたい』と顧客が思うような人材の育成を目指していく」(山岸勇祐取締役)。
「ヒトを売る」とは、各スタッフのファンづくりのこと。従業員と顧客という構図は保ちつつも、友達のように何でも相談してもらう関係性を作る。これまでもメルマガやLINE@を通じたアプローチを行ってきたが、来店時の会話を増やし、パーソナリティを知ることでよりピンポイントな対応を行っていく。顧客それぞれの趣味嗜好に沿ったお礼状や年賀状の送付も開始する。
同社では4月から、全店舗で営業時間を1時間短縮。約70人のスタッフを対象に、2時間の全体研修を隔週で実施。また、これまで月に1日設けていた店舗の定休日を無くし、丸1日を使った店舗ごとの研修を行う。これまで、店舗ごとの研修は店長クラスのみの参加が中心だった。
著名経営コンサルタントのマーケティング手法を参考に、顧客を5種類に分類。見込み客や新規客をリピーターに変えていくことを意識する。そのほかにも脳科学をテーマとしたDVDを活用し、ポジティブな姿勢を定着させるなど、意識改革を行っていく。
第466号(2019/06/25発行)13面