キタザワ引越センター、中古家電セット販売 月200点 単身者ターゲットに
2019年08月17日
引越しとリユース業を行うキタザワ引越センター(東京都江戸川区)では、中古家電のセット販売が好調だ。単身者をターゲットに2万5,000円〜で生活家電3点を提供。開始から1年が経ち、ここ2ヵ月は月200点を売った。引越時の買取品と業者から仕入れた商品を提供している。
引越業を主軸とする同社は年商約11億円を上げ、うち2.5億円程をリユース事業で構成している。5年程前に乗り出した、引越しと不用品買取をパッケージ化したサービスでは、年間ベースで約1万件の案件をこなしている。
引越時に買い取る全体物量のうち3割が家電だ。「年式が10年古くても、国内再販なら十分可能」(北澤敏也社長)と言い、新生活を始める単身世帯に向け、楽天やヤフー!ショッピングなどネットを使い、再販している。より旧式の家電や、家具、雑貨は東南アジアを中心に海外リユースに回しているという。
引越しを通して個人から買い取れる家電については、各商材の在庫数に不揃いが生じてくる。そのため同社では、現在業者からの仕入れも強化。
「業者が保有する家電の不動在庫で、小口の依頼であっても買い取っていきたい」(同社長)
同社は昨年、福山通運との業務・資本提携を通し、車両や倉庫拠点などのインフラ面、また配送エリアを拡充。現在BtoCで通信販売を手掛ける事業者や、CtoC取引のシーンで、大型商材の配送などの支援サービスも展開している。
第469号(2019/08/10発行)5面