《全国ダーツの旅☆埼玉県》ハードオフ・オフハウス上尾本町店、トイレに閉じ込められた男性客 苦言が店舗改革のきっかけに
2019年08月23日
リサイクル通信 全国ダーツの旅
~埼玉県 編~
ダーツの矢がささったエリアのリサイクルショップに取材するコーナー
トイレに閉じ込められた男性客
苦言が店舗改革のきっかけに
「いったいこの店はどうなってるんだ!」。男性客の怒りはすさまじく、謝罪しても許してくれない。ハードオフ・オフハウス上尾本町店の山賀馨店長(現さいたま宮原店店長)は途方にくれていた。
同店にはトイレが2つあり、使用頻度の低いトイレをリフォームしたばかりだった。その工事でドアノブが壊れたらしく、閉じ込められた男性の存在に気づいた時は、1時間以上経過していた。
男性は「建築会社を呼べ」と主張したが、日曜日で誰もおらず、怒りは増長。山賀店長が突破口を見出したのは、「俺はわざわざこの店に来ているのに」という言葉だった。
思い切って来店の理由を尋ねると、「自分は中古ゴルフ店のオーナーだが、この店はいつも活気があって、商品の量も膨大で気に入っている」という。だが、スタッフがお客より店長の方を向いているのが良くない」と苦言も呈した。
山賀店長が3ヵ月でワンマン体制を脱却し、サービスを向上させると約束すると、男性はようやく納得して帰ってくれた。
「3ヵ月後、そのお客様が奥様と来店され、『この前は言い過ぎたね。実はこの店は近くの日帰り温泉に行くついでに立ち寄っていたんだけど、次からは目的地にさせてもらうよ』と言って下さったのです。胸が熱くなりました」と山賀店長。今ではそのお客は、さいたま宮原店にも足を運んでくれている。
第469号(2019/08/10発行)17面