ラコステ、初の公式古着店 洋服の大量廃棄問題に一石
2019年09月26日
フランスのブランド「LACOSTE(ラコステ)」の日本法人ラコステジャパン(東京都渋谷区)は、9月13~25日に古着を扱う期間限定店「OLD meets NEW」を表参道でオープンした。同社が古着の店舗を手掛けるのは、今回が初。
小島マーケティングの調査によると、国内で未販売のまま破棄される洋服は、1年間の生産量の約50%に当たる14億着。
「ファッション業界が直面している大量生産・大量廃棄問題に対し、古着を用いたファッションの可能性に光を当てることは、時が経っても衰えることのない『タイムレスな価値』を大切にしているラコステらしい一つの解決策と考え、今回のポップアップへと繋がりました」(マーケティング部 櫻間史子部長)
販売された古着は、全国の古着店等から集めた同ブランドのポロシャツ、スウィングトップ、ニット、シャツ、アウター、スラックス等400点。また、今季の秋冬新作も同時に販売され、古着と新作がミックスされたコーディネートが店内に展示された。
期間限定店では、過去に販売したラコステのポロシャツ・Tシャツを持参、または店内で古着を購入した毎日先着3人に対し、洋服に箔を施して後日郵送されるアップサイクルオーダー会も開催。
今後も同社は、古着に関するサービスを展開予定。また、アップサイクルオーダー会は年内は同ブランド各店舗で1ヵ月に10人程度を対象に実施する計画。
第472号(2019/09/25発行)2面