AMBヒトラボ、中古業界特化の転職サービス「真贋・鑑定」スキルを見える化
2019年10月14日
人材紹介業を行うAMBヒトラボ(東京都中央区)はリユース業・中古ブランド業特化の転職エージェント「Re転職」のサービスを開始した。中古業におけるスキルに細やかに対応できるのが特徴で、開始1〜2年は年間10名程度の紹介が目標。
Re転職のサイト
Re転職は中古業界で働く人材にフォーカスし、真贋や鑑定におけるスキルを、独自の社内テストで見える化した状態で企業とのマッチングを行う。代表は元ジュエリーアセットマネジャーズ(東京都中央区)の山口桃子氏。取締役はかつて同社の代表を勤めた藤野匡生氏。
背景には深刻化する人手不足と、スキル面でのミスマッチが発生していることがある。「従来の中古業界での転職は、パッと知人のところに決めるという話を聞く。しかしまずは自分のスキルを知ってほしい」(山口桃子社長)
山口桃子社長
採用した人物のスキル不足など、採用のミスマッチは早期離職に繋がりかねない。そこで、AMBヒトラボでは独自の社内テストを行い、どのスキルをどの程度持っているかを明らかにした上で、紹介先の企業でのポスト開発まで行うことでミスマッチを減らせるのが同社の強み。
向こう1〜2年は、月に1〜2名程度の登録と年間10名程度のマッチングを目指す。主なターゲットは20代後半〜30代後半の店舗スタッフやバイヤー、鑑定士。転職エージェントの活動によって業界での人材の流動性が上がることで、中古業界でも働き方や給与などのキャリア観に変化が起きる可能性がある。
第473号(2019/10/10発行)3面