JRITS、無料店舗登録できる見積りサイト「12万PV」

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JRITS、無料店舗登録できる見積りサイト「12万PV」

2019年11月22日

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リユース×テクノロジー

不用品の回収、または買取の一括見積り依頼および業者検索サービス「リサイクルページ」を運営するのは、一般社団法人日本リサイクル業IT支援協会(通称JRITS)。同サービスの大きな特徴は、「無料」で掲載できることだ。

JRITS初期費用、掲載料、成約料、手数料無料で掲載

「『案件をインターネットから獲得している』と話すリユース業界の知人からサービス内容を聞いたところ、想像よりもかなり高額の案件紹介報酬を支払っていたことに大変驚きました。そこで、私が持つインターネットマーケティングのノウハウをうまく活用すれば、もっと良いものが作れるのではないかと考えました」と話すのは、JRITSの木下大輔副代表理事だ。

木下氏は10年以上ウェブデザインの仕事を行っており、IT活用術に明るい。そこで、2012年頃にリユース業界の友人と共に「リサイクルページ」を立ち上げた。同事業拡大に伴い、一昨年に一般社団法人を設立。同団体の会員になると、初期費用、掲載料、成約料、手数料無料でリサイクルページに登録できる。現在はHPリニューアルに向け一時的に無料登録受付を休止しているが、電話や問い合わせフォーム等から相談を随時受け付けている。主な会員は、不用品回収事業者、リサイクルショップ等。現在のアクティブ会員は約300社だ。

リサイクルページに掲載できるのは、店舗の紹介文、HPリンク、電話番号や所在地、対応地域等。サイト利用者は目的や場所等で業者を選び、サイトを通じて連絡、もしくは店舗に直接連絡できる。取引総数は、月間約200件~500件。同サイトの月間閲覧数は、12万ページビュー以上となる。

同サイトでは、古物店舗は取扱品目や目玉商品等を宣伝することが可能。出張業者は、位置情報で近くのリサイクルショップやスクラップ店が検索できるため、不慣れな土地での回収業務の効率化にも活用できる。

また、掲載されると、店舗専用ページが自動的に作成される。自社HPを持たない企業は、専用ページをHP代わりに使用することも可能だ。

リサイクルページでは今後、サービスを通じて事業者同士が連携しやすい環境づくりを目指す。

「高く買い取ってくれる近隣店舗を見つけることや今必要な在庫をすぐに調達することが、手元のスマホからワンタップでできるようになれば、やがて連帯感が生まれ業界の雰囲気も活発化すると思います」(同氏)

JRITSとしては、Eラーニングシステムによる事業者向けリユースリテラシー勉強ツールの作成等も考えている。

第475号(2019/11/10発行)15面

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