叔父は世界的な彫刻家~交友録(98)HIRAKOBA 平古場哲也氏~
2019年12月09日
第98回 交友録
HIRAKOBA 平古場哲也氏の交友録
HIRAKOBA |
博多の質屋そとお |
叔父は世界的な彫刻家
芸術家肌の真贋のプロ
外尾宗也さんとは市場で知り合い、もう10数年の付き合いです。店は長崎と福岡で近くはないのですが、大阪の市場や下関交換会などで平均月に5日、多い時は月に7日は会っています。
市場が終わるとよく飲みに行くのですが、宗也さんは美味しい居酒屋を良く知っているし、お酒にもメチャクチャ詳しいんですよ。おしゃれで、洋服や靴はいつもセンスの良いものを身に付けています。
お店はお兄さんの宗樹介さんと二人で運営していて、宗也さんはブランド品をメインに担当しています。ブランド品の真贋に詳しく、私も迷ったら相談するほどです。
繊細で芸術家肌なので、本物と偽物を見分けられるのかもしれません。仕事でもその他のことでも、人と違った視点を持った人なのです。
実は彼の叔父さんは彫刻家の外尾悦郎さんなんですよ。建築家のアントニオ・ガウディが設計したスペインの「サグラダ・ファミリア教会」に日本人として30年以上も参加している世界的な芸術家です。宗也さんの独特の視点や探究心、仕事に対する真剣さは、その叔父さんの影響があるのかもしれません。
宗也さんは人の好き嫌いがはっきりしているので、誰とでも気軽に付き合うタイプではありません。それでも不思議と私とはウマが合って、本当に長いお付き合いになりました。自分にない物を持っている宗也さんからは、いつも良い刺激を受けています。
第476号(2019/11/25発行)19面