銀座コイン、希少古銭競り「出来高5.3億円」「成約率98.6%」
2019年12月29日
銀座コイン(東京都中央区)が毎年開催する「銀座コインオークション」が11月23日に帝国ホテル「鶴の間」にて行われた。ウェブでのリアルタイム入札にも対応し、成約率98.6%、出来高は5億3000万円だった。今回のオークションは31回目。帝国ホテルの会場に約310人が参加したほか、Webでのライブ入札も行われ、約2000名がオンラインでオークションに参加した。
おごそかな会場で競りが行われた
1064ロットが競りに出され、1839年銘英国コインセットに2700万円の値がついた。同社の竹内潤氏は「希少性の高いコインが年々高額になる傾向があり、一方で流通量の多いコインとの価格差が広がっている。国内だと例えば江戸初期の慶長小判や元禄小判などの希少小判で保存状態の良いものは珍しい」と話す。
ライブ入札のシステムは自社開発のもの。コインの画像と円・ドル・ユーロ・元のそれぞれのレート表示に対応し、生中継による全世界から入札が可能だ。オークション当日の鶴の間では、オークショニアの竹内宏二氏が「会場の方と、ライブ入札の方もよろしいでしょうか」と確認をしながら粛々と慎重なペースで競りを行った。
出品物は前日まで同社の運営する「銀座コイン」店舗で下見ができるほか、オークション当日には帝国ホテル3F「雅の間」に下見会場が設置された。次回は2020年11月21日(土)に帝国ホテルにて開催予定。現在来年に向けて古銭の出品希望を受け付けている。出品の締切は6月末。
第478号(2019/12/25発行)4面